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2018.9.17ピアノ教室

“練習”は不可欠ですか?/ピアノ教室を考える




僕の教室は、今現時点で定員に達してしまうスレスレのところなので、新たな体験レッスンの受付は一時中止としております。
今後も、ブログの記事をアップする度に、募集状況を下の方に書きますので、どうぞよろしくお願いいたします。


◾️さて9月に入り、8月中にお受けしていた体験レッスンの方々とお会いしています。
ほとんどがお子さんのレッスンですので、お子さんの体験レッスンが終わったあとは、保護者の方と面談をするのが通常の流れです。

お子さんにピアノを習わせるに当たって、どの保護者さんたちもだいたい共通して抱かれる心配事があるようで、それが、
「家庭での練習について」 です。

やはり、 【ピアノを習わせる】=【家庭にピアノがなくてはいけない】【毎日練習しなくてはいけない】 というイメージが持たれているようです。

そういえば、僕ら世代の「ドラえもん」のアニメでは、しずかちゃんがピアノの練習をサボって、よくお母さんに叱られていましたね。
それが、きっと「習い事としてのピアノのイメージ」の象徴だったのだろうと思います。


僕は、親が子供に、家での練習を課すこと自体に反対はしません。
ただし、それには条件があります。


◾️小さな子供にとって、ピアノは大人が思う以上に難しいものだということを理解しておくこと。

・重い鍵盤を押し込むための指の力
・小さな手に対して幅の広い鍵盤
・楽譜や拍などを理解するための、“数字”と“数の概念”との結びつき
・音符を左から右に目で追いかける視点移動
・楽譜上では“上下位置”で認識した音の高さを、鍵盤上では“左右位置”に置き換える変換作業

ざっと挙げただけでも、これだけの要素があります。
小さな子供にとって、これらのことを自分で意識して効率的な練習をする。ということは、ほとんど不可能だと思ってください。
つまり、お子さんに、家で“きちんとした練習”をさせたいのであれば、保護者の方はご自分が家庭での“きちんとした先生”になる!!という覚悟が必要です。
もちろん、毎回のレッスンにも同席して、保護者自身も学ぶべきです。

◾️◾️◾️

・・・・・・あは!!どうですか?
少し、強い文体になってしまいましたが、実はこれ、ひと昔前のピアノ教室であれば、けっこう当たり前に言われていたことなんですね。

主に母親が、子供を連れてレッスンに“参加”し、自宅での練習をサポートする。
これが一般的なピアノ教室のビジネスモデルでした。

でも今はどうでしょう?
お母さんも外で仕事を持っているのが当たり前、住宅環境から電子ピアノを置くことすらも不可能、、、、
じゃあ、ピアノを習えません!!
うん。それならそれでもOKですね。
ピアノを習う目的は人それぞれ、教室だってそれぞれのポリシーがありますから。

でも僕は、少しでも「音楽に触れたい」「ピアノを弾けるようになりたい」という気持ちがあるのであれば、なんとかしてそれを実現させるお手伝いをしたい。と思っています。

僕の教室には、何らかの理由で「日常的な練習は出来ないこと」が前提でレッスンに通われている子達も少なくないです。
じゃあ、そういう子たちが上達しないかというと、そんなことはありません。
スローペースであることは間違いないですが、発表会にも出られますし、楽譜も読めるようになる。
また、僕自身も、そうなるように可能な限りのサポートをします。

僕の教室に幼児期から通いはじめて7年選手のある男の子は、自宅での練習はしてないですが、レッスンでは自発的に楽譜を開き、

「本日の練習メニュー」を自分で組み立てていくようになりました。
教師が指示したことだけを淡々とやらせるレッスンより、こっちの方がずっとおもしろい。

さあ、
▶︎日々の練習はしていて、そこそこ弾けるけど、そんなに楽しくない。
▶︎日々の練習はしてないから、そんなに弾けるわけではないけれど、音楽に触れるのは楽しい。

どっちがいいかは、その人の目的、価値観次第ですね。

◾️そういう僕自身は、両親から「練習をしなさい」と言われたことは一度もありませんでした。
じゃあ、自分できちんと練習していたのかと言うと、その逆です。
好き勝手に遊び弾きしているだけでした。

でも、先生に怒られるのは嫌だったから、レッスン前日に慌てて課題を練習し、所詮“付け焼き刃”だからやっぱり怒られて、、、笑
一度怒られたのに、また同じことを繰り返して・・・
特に大学のレッスンなんて、怒られに行く。みたいのものでした。

僕が、「自分のピアノの練習」というのを本気で見直したのは、30代になってからです。
勢いで音大や大学院も行けちゃったし、それなりに演奏活動の場ももらえていたけど、自分ってピアノの基礎が全くなってないじゃ〜ん!!って、、、
まあ、このへんのことはまた機会があった時にでも。

とにかく、他のどんな業種と同じように、「ピアノ教室」を取り巻く様々な事情は時代とともにどんどん変化しています。
ピアノ教師は、今現実に身の回りで起こっている変化をもう一度冷静に眺め、「ピアノ教師として何をしたいのか。」を見つめてみる必要があると思います。

その上で古風なスタイルを貫くも良し、全く新しい発想でやってみるも良し etc….

そしてお子さんにピアノを習わせたいと思っている保護者の方たちには、今の時代「ピアノを習う」にも色々なスタンスがある。ということを頭の片隅に置いといてもらえるといいのかな。って思います。



10月27日(土)17時 〜最高にオシャレでグラマラスな一夜を。






GLAMOROUS NIGHT pre
2018年10月27日(土)17時開演
会場:STATION STUDIO HATAGAYA

【出演】
歌:舟橋千尋、前田めぐみ、鈴木俊介、井出壮志朗、
ピアノ:織井香衣、谷川瑠美、野口幸太
音楽監督:横山修司
ステージング・ディレクター:清水龍之介
会場 :STATION STUDIO HATAGAYA
主催:GLAMOROUS NIGHT project




野口幸太ピアノ教室 新規のレッスンを一旦締め切ります








(2018年9月17日現在)
日吉・綱島地区のピアノ教室です。
現在のところ、レッスン可能な人数が上限に達したため、一旦クローズいたします。
募集状況については、随時ブログ上にてご案内をいたします。

▼当教室のレッスンスケジュールは、「毎週◯曜日◯時」という固定制ではなく、毎月ごとに講師と生徒さんの都合が合う日時を設定しております。
(レッスンのご予約はインターネットの予約システムを利用しています。)
その他詳細につきましては、ピアノ教室のページをご確認の上、お問い合わせフォームからご連絡ください。


「マハゴニー市の攻防」オケ編曲


まる一年かけて編曲を行ったlabo opera絨毯座 「マハゴニー市の興亡」のオケ演奏部分をまとめてみました。
楽しかったな〜〜♪