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2018.9.11ピアノ教室

難しいことを難しくなく。




「和声」という言葉を聞いたことありますか?
別の言い方をすると「ハーモニー」です。
基本的に、日本の伝統音楽には「ハーモニー」という概念はなく、これは西洋で生まれ発展した「ドレミファソラシ」を使った音楽の中で生まれ、培われた一つの概念です。
今では、日本のポップス、演歌、童謡などもほとんどが、西洋音楽の作曲技法に基づいて作られていますから、ほとんどの曲にハーモニー、もう少しポップな言い方をすればコードが存在していますね。

そしてその、ハーモニーの仕組みを系統的に学習していく学問に「和声学」というものがあります。

現在の日本の音楽大学はかなり多種多様なことになってきているので、事情が変わっているかもしれませんが、音大生のほとんどが必修科目としてこれを学びます。
そして、苦しめます。(笑)
何しろ、ルールがいっぱいあるんですよ。

■この音の次にはこの音にしか繋げられないからね!!
■あっ!!その音の動き、ダメ!!反則ね!!
■ユニゾンで進行させんのとか、ありえないから!!

のように、、、、
僕も「和声」で苦しんだ学生の一人でした。
苦しんだというより、一年生当初からほとんど放棄していました。
ただ、三年生の時に大学院に進学することを決め、その入試に必要だから。という理由で、大学内の授業とは別で、作曲家の先生の所に通い、とりあえずは入試にパスするくらいまでにはなりました。(この時はそれなりに苦しみました。)


■それでもやっぱり、和声の課題を解くことが好きだったか、、、と言われればNOですね。
その証拠に入試さえ終わってしまったら、一切手をつけませんでしたし、今となっては勉強したことのほとんどを忘れてしまっています。

僕が「和声(学)」に対してそこまでのめり込めなかった理由は、
単に膨大な量のルールを憶えるのがメンドウだった。ということもありますが、それだけではなく、
“実際の楽曲”の中では、「和声学」でダメとされていることが当たり前に行われているんです。
まあ、そんな事実から、「じゃあ何のためにこれを勉強しなくちゃいけないんだよ!!」っと、思ってしまっていたからなんですね。

もちろん、今思えば浅はかなことで、基礎・基本が支えになって発展があるわけですが、この頃はそのことに気がつけませんでした。

■さて、今僕は自分の教室を持ち、音楽を教える立場にいます。
ソルフェージュの課題の中には、「あるメロディーに対してぴったりとハマる和音を当てて伴奏作りをする」というものがあります。
(ソルフェージュって何なのかについては以前の記事で書きました。「僕が改めて“ソルフェージュ”のレッスンを受けてみて気づくこと。」2018.8.9記事)



もちろん、それを教えるために最低限必要な和声の知識は持っています。

よく、
「1」を教えるのには「10」わかっていないといけない。

なんて言われますが、この分野(和声)に対して僕がわかっているのはギリギリ「10」ってところでしょうか。
これが「11」、「12」、「13」・・・・と、アップデートしていけたとしたら、もっと面白いレッスンが出来るかもしれない。

難しいことを難しいまま伝えるのは実はそんなに難しいことではありませんね。
目標は、難しいことを難しくなく加工して教えられるようにすること。
そのためには、まず僕自身が難しいことを簡単に出来るようにしておく必要があるのかも。

と、来月から17年ぶりに改めて「和声(学)」のレッスンに通うことに決めました。
ただの入試目的で勉強していた“あの頃”とはきっと違った気づきがあるだろうと、ワクワクしてます♪



10月27日(土)17時 〜最高にオシャレでグラマラスな一夜を。






GLAMOROUS NIGHT pre
2018年10月27日(土)17時開演
会場:STATION STUDIO HATAGAYA

【出演】
歌:舟橋千尋、前田めぐみ、鈴木俊介、井出壮志朗、
ピアノ:織井香衣、谷川瑠美、野口幸太
音楽監督:横山修司
ステージング・ディレクター:清水龍之介
会場 :STATION STUDIO HATAGAYA
主催:GLAMOROUS NIGHT project




野口幸太ピアノ教室 新規のレッスンを一旦締め切ります








(2018年9月4日現在)
日吉・綱島地区のピアノ教室です。
現在のところ、レッスン可能な人数が上限に達したため、一旦クローズいたします。
募集状況については、随時ブログ上にてご案内をいたします。

▼当教室のレッスンスケジュールは、「毎週◯曜日◯時」という固定制ではなく、毎月ごとに講師と生徒さんの都合が合う日時を設定しております。
(レッスンのご予約はインターネットの予約システムを利用しています。)
その他詳細につきましては、ピアノ教室のページをご確認の上、お問い合わせフォームからご連絡ください。


まる一年かけて編曲を行ったlabo opera絨毯座 「マハゴニー市の興亡」のオケ演奏部分をまとめてみました。
楽しかったな〜〜♪
今後は歌込みの部分も少しずつ動画にしてシェアしていきます♪