※この記事は、世田谷区立祖師谷小学校様の許可を頂いて掲載をしております。また、画像については処理を施した上で使用をする許可を頂きました。
今年も、世田谷区立祖師谷小学校の開校記念コンサートにお招き頂きました。
同校で毎年行われている開校記念コンサートに、企画の段階から関わらせて頂くのは4回目になり、また、いち出演者として伺った回も含めると5回目のコンサートになります。
実は、このコンサート以外にも、僕にとっては何かとご縁の深い小学校で、子供を対象とした音楽活動を始めたことや、自分のピアノ教室を開いたことも、そのきっかけを一つずつ遡っていくと、こちらの小学校での経験に辿り着きます。
今年もこうしてお声がけをして下さり、皆さんと一緒に開校記念日をお祝いできたことを嬉しく思います。
今年のリクエストは「声楽のコンサート」ということで、若手の歌手陣に出演を依頼し、様々なジャンルの歌を演奏して頂きました。
最初に登場したのは、バリトンの清水龍之介さん。
子供たちの「何でも屋さーーーん!!」という元気な呼びかけとともに、派手に登場!
(♪《セヴィリアの理髪師》より「俺は街の何でも屋」)
およそ、4分半に及ぶ演奏時間の間、一度もステージに立つことはなく、子供たちの席を練り歩き、幕開けから大盛り上がりでした。
彼が歌いながら何かパフォーマンスをするたびに子供たちの歓声や拍手が鳴り響き、こんな賑やかな状況の中でこの曲を弾くのは、僕にとっても初体験でした。
学校公演ならではの楽しさだと思います。
続いては、ソプラノの前田めぐみさんの登場です。
モーツァルトの美しいアリアをじっくりと聞いて頂きました。
(♪《フィガロの結婚》より「恋とはどんなものかしら」)
一曲目とはうって変わって、ソフトペダルを踏んで静かに鳴るピアノの前奏が始まると、先ほどまでは大盛り上がりだった子供たちも、前田さんの素敵な声にじっくり耳を傾けているようでした。
さて、もう一人のソプラノ歌手、相原里美さんの登場。
同じ“ソプラノ”と呼ばれる歌手でも、実は細かく種類が分かれていて、先ほどの前田さんの歌声とは一味違った響きです。
そして、曲も派手!
高音から低音まで、声が高速スピードで駆け巡ります。
(♪《キャンディード》より「着飾ってきらびやかに」)
迫力ある高音が聞こえてくるたびに、低学年席の子たちの「うわー!」とか「すごっ!」なんて驚きの声が聞こえてきました。
彼らにとっては、思わず出てしまった心の声だったのだと思います。
こういう素直なリアクションを肌で感じながら演奏させて頂けるのも、こういう場だからこその楽しみだと思います。
ありがたいです。
その後は、ミュージカル、童謡などなど、様々な曲を演奏し、楽しい曲の時には全員で盛り上がり、ある曲の時には「心を落ち着かせて、じっくり耳を傾けてみてね。」というこちらからの声掛けにも、真摯に応えてくださった皆さん。
全員でこの音楽会を作るんだ。というような気持ちが感じられ、幸せな気分で1時間半のコンサートを終えることが出来ました。
ところで、歌手の皆さんにとってこれだけ多ジャンルに及ぶ演奏は、本当に重労働だったことと思います。
会の主旨を理解して下さり、演出面でも、子供たちに興味を持ってもらえるようなアイディアを積極的に出してくださいました。
感謝しています。
また、6~12歳の年齢差のある子供たちが約700名も集まって1つの行事を行うためには、子供の安全面のことも含めて、色々と配慮をしなくてはならないことがあります。
会がスムーズに進み、お互いに良い時間が過ごせるよう、多岐にわたってご尽力頂いた音楽専科の先生や職員の皆様方に、出演者一同、心から感謝をしております。
ありがとうございました。
そして、祖師谷小学校73周年記念、本当におめでとうございます。
「横浜市歌」を弾きました
僕が今住んでいる横浜市の歌です。
なんと、横浜市では市歌が小学校で教えられているのだそうです。
そのため、ネイティブ横浜人はみんな歌えるのだと!
それって凄いことだと思いませんか?