コミュニケーションのプロフェッショナル、今村園子さん(一般社団法人パーソナルプロファイリング協会代表)の講座を受講中です。 間もなく上級コースの受講が終了しますので、修了後はその辺りの内容もシェアしたいと思います。
講座の中で、「感情表現」と「感情的になること」の違いについて、園子さんから言及がありました。
ピアノ演奏でも「感情表現」はよく議論されるテーマです。
感情に流されすぎると、自己中心的な演奏に陥りがちです。
このような状況を避けるためにはどうすればよいのか、また自己中心的な演奏とは具体的にどのようなものか、一言で説明するのは難しいです。
しかし、「感情表現」と「感情的」の違いを理解することで、この問題が解決しました。
感情的な状態は、個人が内面で感じている感覚です。
怒り、悲しみ、喜び、驚きなどが自然に湧き上がることがあります。 こ
れらの感情は必ずしも外に表れるわけではありません。
感じているだけ、感情に浸っているだけのこともあります。
これは本能的な反応と言えるでしょう。
一方、感情表現は他者に対して意図的に行われます。
感情自体は本能的なものですが、それを表現する際には知的な要素が必要です。
音楽に限らず、私たちは本能的に湧き上がる感情を適切にコントロールし、表現する方法を学びます。 実
際、音楽演奏も同じです。 「他人に伝える音楽演奏」を目的とした時、自分が感情に浸っているだけなのか、それとも伝えるための表現をしているのか、つまり知的なアプローチを取っているのかを確認することが大切です。
特に劇的な曲を演奏する際には、この点に注意が必要です。