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2020.6.2ピアノ教室

「無理」からスタートするから無理だよ。

おはようございます。
ピアノ教室の野口幸太です。

今日は「出来る」からスタートすることの大切さ、、、
逆から言うと、「無理から始まる物事は無理で終わる確率が高くなるよね。」
というテーマについて書こうと思います。


実は今日から、ボクの教室はいろいろな制限をいったんリセットし、
通常どおりのレッスンをスタートします。

とはいえ完全に「通常どおり」かというと、そうではなく、
具体的には【レッスンとレッスンの間に5分以上のインターバルを挟む】という時間割の再編成をしました。

「5分」の目的は、レッスンが終わるごとの換気時間確保。です。
#極力ブログでは時事ネタに触れないようにします。m(_ _)m

とはいえ、生徒さんの人数60名上。
“レッスンごとに”ということは、生徒さんの人数分だけ調整をすることになります。
つまり【5分×60人分】ということは合計300分の調整を、一週間で行う。
ということになったわけです。

個人教室としては割と大規模な時間調整と言っていいように思いますが、
ただ、これ自体は教室経営者であれば、当たり前の作業とも言えます。

しかしこの時に、どういうメンタリティで取り組むかと言うことが、
その後の展開を大きく変えていく大事な部分だと思うんですね。

▶︎例えば、
「生徒さん全員の希望を受け入れることはそもそも不可能」
という前提で調整を行う。っていうのがあって、
たぶん、こっちのスタンスの人はけっこう多いと思うんです。

ボクの教室の場合は60人ですが、それぞれの都合や意見・主張を、
すべて聞き入れていたらいつまで経っても組み立てられないだろう。
という考え方です。

これはこれで、一見、確かに真っ当な考えなような気もしますよね。
ただここで疑っておきたいことがひとつあって、それは、
「本当に60人それぞれの都合や意見・主張をきいてみたか?」
ってことなんです。

「非存在の証明は不可能」って言うじゃないですか。
「ない」ことは証明できない・・・っていうアレのこと。
これと似てて、「無理であること」を証明するのも、
同じように難しいだろうなと思うんですね。

また、それとはちょっと違う視点で、
僕たちの行動や言動、立ち居振る舞いって、
すべて自分が決めてやってることなんだけど、
#やっちゃってることとも言えそう(笑)
じゃあ、その表に出てる行動は、自分の中の何に基づくかというと、
「自分がどう思っているか」なんだよね。

だから、さっきの例で言えば、
「大人数の都合を全て叶えるのは無理」と根底から決めてかかっている心は、
その通りの行動しか起こさなくなる。

しかも更に厄介なことに、
人間って、とかく「自分が正しい」ってことを、
いちいち確認したがる生き物だから、
「無理〜ぃ!!」
って思っちゃってることですらも、その思いを正当化するための要素を次々と拾い集めていってしまう。
#色眼鏡とも言う
・・・で、最後にこう言うんです。
「ほーら!やっぱり無理だったじゃん!」

ボクはこれは仕方ないと思うんです。
人間の生存本能にも関わるメカニズムみたいなものかもしれないしね。

だったら、そのメカニズムを良い方に働かせてみたらどうか。ってことなんです。
・・・つまり、どうせ最後に自分を正当化させることになるんだったら、
プラスな方に正当化させた方が幸せになりそうじゃないですか。

というわけで、今回の時間割再調整にあたって、
「60人全員の都合を聞くことは無理」とは、
まったく真逆のことをやってみました。

これ、短期目線で見た時には、めちゃくちゃ大変そうでしょ?
実際、けっこう大変なことでした。
先週一週間は、ほぼこれに費やしたと言っても過言ではないくらい。

でもね、ボクは、
「有意義なレッスンというのは、勝手に湧いてくるものではなくて、創っていくもの。」
と思っていて、スケジュール調整ってのは、そのための最もベースのところにあるもの。
っていうイメージがあるんですね。

ベース、基盤、基本がしっかりしてないところに建てられた家に住みたいですか?
って話でしょ?

長期的に見れば、これをしっかりさせることで整ったことが多いはず。
と思ってます。

といわけで、これを最後まで読んでくださった方は、
もう既にそういう方なのかもしれないな・・・とは思いつつも、
もしこれから先、なんか難しそうな局面に立った時には、
一度心を「無理」から「出来る」の方にチューニングしておいてから行動に移していくことをおすすめします。

▼この辺りの本もちょっと参考になるかもしれません。

【夢がかなうとき、「何が」起こっているのか?】(石田久二著/サンマーク出版)

というわけで、これだけの短期間で全ての時間割を組み直す。
ということはボクの教室経営史上初めてのことだったけど、
この取り組みに、協力的に応じてくださった生徒の皆さんに、心から感謝してます。

それでは今日もごきげんな1日を♪


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◆本日の動画【パプリカ】
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米津玄師さんがつくった子供達の人気曲。
とにかく、子供達と歌いまくり、躍りまくった思い出の一曲です♪



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野口幸太プロフィール♪
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歌が好きで、出かけ先の飲食店で有線がかかるとmyマイクを取り出して熱唱するような幼児だったとのこと。(お気に入りの歌は「氷雨」)

幼稚園の先生がピアノの弾く様子を真似し始めたのがピアノとの出会い。
その十数年後、武蔵野音楽大学、大学院でピアノを専攻する。

20代そこそこのキャリアで運良く、世界的プリマドンナ、E.オブラスツォワ氏の伴奏者として共演させて頂いたり、同志で立ち上げたオペラグループ「labo opera絨毯座」の公演が、「サントリー音楽財団(現芸術財団)第8回佐治敬三賞」を受賞するなど、運の良いキャリア経験を積むことができた。

「音楽で人に役に立つこと」を信条に、ピアニスト、音楽教育家、音楽イベンターとして活動を行なっていつつ、
横浜市港北区日吉・綱島地区でピアノ教室を主宰している。


▶︎野口幸太ピアノ教室の概要はこちらから。
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・発達障害の診断をもつ子へのレッスン、オンラインレッスンにも対応。