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2015.10.5活動案内

「Norma」公演が終了しました。

昨日、ベッリーニのオペラ《Norma》の公演が終了いたしました。

僕自身は、オペラを一本弾くということは2012年の絨毯座《プーランクプロジェクト》以来、久しぶりの経験でした。
オペラから遠ざかっていたのは、自分なりに考えがあってのことで、それはとにかく「ピアノという楽器をもっと自由にコントロール出来るようになりたい。そして、自分にはそのための引き出しが少なすぎる。」という思い・・・というよりは挫折感とか劣等感かもしれない・・・からの選択でした。

ひとくちにピアニストと言っても、その人や現場の事情によって様々なスタイル、ポリシーがあることと思います。
きっとそのどれもが正解なのでしょうし、その人、その現場でしか実感できない正しさがあることと思います
どんな職業にでも言えることなのでしょうが、それを深く知ろうとする場合、一括りにして簡単に説明できるものではありません。

概して、“オペラのピアニスト”は、ただピアノを弾けるだけでは勤まらず、音楽的な要素の他、芝居の流れ、照明の変化など、舞台上で起こる様々なことをキャッチしながら、総合的にコントロールしていくことが求められるもので、特に指揮者を置かない公演の場合は尚さら、その部分が大きなウェイトを占めてきます。
そういうことに対応しながら、演奏そのものの向上もはかっていくには、自分にはピアノを弾くことの基礎力が足りていない。
だとしたら、一旦ピアノを弾くこと自体に専念して、技術的な引き出しを増やしていきたい。
また再びオペラの現場に戻るかどうかはわからないけれど、とにかくそうしたい。
という気持ちもあり、まずは三年間!と決めて、一年に一回のソロリサイタルを中心に据えて過ごしました。

求めていた通りの成果が全て得られたか・・・と言われると、「はい!」とは言い切れませんが、不思議なことに、その三年間が終わった途端に、自然と歌い手さんや、オペラ関係の先生方とも再び交流させて頂く機会が増えてきました。
そして、その延長線の一つが今回の《Norma》の公演だったというわけです。

上手くいったこともあれば、そうでないこともあります、
ただ、稽古期間中、以前の自分だったら見られなかっただろうと思える景色を、沢山見られたことも事実です。
それから、学生時代から、オペラの分野で先生方が教えて下さっていた色々な事が、ちゃんと自分の中に残っていたことも発見できました。「育てて頂いていた。」という実感を得られたことが、もしかしたら何よりの収穫だったように思います

小さなスタジオでの公演ではありましたが、また次のステップに向けた大きな経験を得られたことと感謝しています。
音楽監督はじめ共演者の皆様、ご来場いただいたお客様、ありがとうございました。

NORMA


「サザエさん」を弾きました







日曜の顔!!
とっても明るい、ほのぼのとした歌だけど、
こんな風景が当たり前にあるってことって、
感謝すべきことだよな。
って思ったりもします。
みんなが笑ってる〜〜♪
お日さまも笑ってる〜♪
ってね!