ピアニスト野口幸太Officialwebsite

menu
close

体験レッスン受付中です。その他レッスンに関するご質問などお気軽にお問い合わせください。

Blog ブログ

2019.9.12ブログ

想像、ビジョン、発想を広げるために

ボクらが今目にしている【世界】って、
本当はもしかしたら、
無限の層のようなものになっていて、
今まさに目の前にしている
あのコトも、このコトも、風景、音、人、モノ、
ぜ〜んぶが、自分の立ち位置、目線、意識次第で
如何様にも違って見えるものなのかもしれない。

なんて、生きてくことのオモシロさが止まらない今日この頃です。




例えば、ボクが学校に出勤する時に通る渋谷のこの絵は、
岡本太郎さんの作品です。

7年間、特に気にかけることもなくこの絵の前を素通りしていました。

ボクにとってこの絵は、
通勤途中に通りがかる
当たり前の風景の一部でしかなかったわけです。

そしてこの夏休み、
あるきっかけで、岡本太郎さんに興味を持ち、
彼の本を読み、彼のことをちょっとだけ深く知りました。
(「自分の中に毒を持て」青春出版社)



すると、今のボクにとっては、
この絵がちょっと特別なものに感じられるようになりました。

すると今度は、この絵を発端にして、
色々な想像と思考のエンジンがかかりはじめます。

それがまた日替わりで、
昨日はこうだったけど、今日はまた別の感じ、、、
というように、
様々な世界観に発展していくところがおもしろい。

とまあ、こんな風に、
この絵の前を通過する30秒間は、
ボクにとってちょっとだけ特別な30秒間になったのです。

ただ電車の乗り換えをするためだけに通過する道だった時とは、
全く違った世界を通過している感じ。

でもこの絵自体は、
ボクがその存在を意識し始めるずっと前から
ここにあったものです。
ボクがそのことを気に留めていなかっただけ。

「そこにある」という事実は何も変わっていないんです。
変わったのは、ボクが岡本太郎という人間に興味を持って、
書籍という媒体を通して彼のことをちょっと知り、
作品のことについてちょっとだけ知識を得たということ。

それだけで、無関心な30秒間から、
有意識な30秒間に変わったわけです。

【想像】【ビジョン】【発想】、、、

これらはたぶん、
何もないところから突然魔法の様に生み出されるものではないです。
(少なくともボクは、そういう能力は持っていない。)

知識を得ること、
経験を積むこと、
人を知り自分を知って行くこと、

そんな無数の積み重ねの中から、
ある時ポロッと気まぐれに(でもそれは実は必要に応じて)
顔を出してきてくれるようなもの。

“そこに絵がある”という一点の事実から広げられる世界は、
たぶん今のボクが感じている以上にもっともっと無数にあるんだろうなー。

そう思うと、ボクはそれをもっと見てみたくなるし、
そこに行ってみたくなってワクワクし始める。

これは、絵じゃなくても一緒。

▶︎例えば、
・ツライことがあっても割と楽しげに居られる時もあれば、
・それほど酷い状態でもないはずなのに、
「なにもかも上手くいかん!!」
と、悲観的になる瞬間もある。

でも、起こっている事実はたったひとつ。

そのたったひとつの事実から、
どんな世界を築いていくかは、たぶん自分次第。

ボクはもっと楽しく、生き生きとした自分の世界をひらいていきたい。

それには、もっと色々なことを見たり聞いたり、
行ってみたりして、経験と知識を重ねていく必要がありそうです。

そしてたぶん、それって特別なことではなく、
日々の生活そのものなんだろうな。
そんなことを思った次第です。

それでは今日も良い一日を♪