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2019.5.14ピアノ教室

夢を現実のものとして動かしてみた結果




こんにちは!ピアニストの野口幸太です。
今日の横浜は雨!
近くのスーパーでは「火曜特売」が開かれる日。
毎週、午前中に我が家の【買い出し担当大臣】に引き連れられ、
荷物持ちをしにいく日です。

こんな天気でも我が家の大臣様は容赦がないので、
以前、ディズニーシーで
雨に降られた時に購入した、
ミッキーのレインコートを着て、
只今、一週間分の食材を両手に抱えて戻って来ました。


■さて、冒頭の写真は、
昨年末に僕のレッスン室にやって来たピアノの写真です。

「楽器は生き物」なんて言われる通り、
同じモデルのものでも個体差があります。
そこで、実際にピアノ購入の契約が済んだら、
同じ型のピアノの中から、どれを購入するかを選定するんですね。

その選定が終わり、
「この子に決めた!」
という瞬間の写真です。

■今回、僕が意を決して購入したピアノは、
同じカワイ・ピアノ中でもShigeru Kawaiというシリーズのピアノです。



■Shigeru Kawaiのウェブサイトより
世界一のピアノづくりのために、カワイの技のすべてが
注ぎ込まれたShigeru Kawai。
そこには、年月をかけることでしか生み出せない、
そして挑戦することでしか辿りつけない、
最高の音があります。
革新の数々は、クラフトマンたちの
情熱が生み出しているのです。


つまり高級クラスのピアノです。
車に例えるなら、トヨタのレクサスです。

■僕が初めてShigeru Kawaiと出会ったのは、
大学のレッスン室です。

レッスン室に入って、まず目に飛び込んできたのがこのロゴ。
当時、カワイがこのシリーズを発売(1999年)してから、
まだ数年しか経っていなかったこともあり、
僕はこのロゴを見たことがありませんでした。



ん??知らないメーカーのピアノがある。
でもよく見てみると、、、、
「KAWAI」って書かれてるじゃん!!
え?これカワイなの?
なんでロゴが違うの?
と、弾いてみると、
おおおお!
これは普通のカワイとは違う!!
感動!!!
というのが、僕のShigeru Kawaiとの最初の出会いです。

あっ、因みに、スタンダードなカワイのグランドピアノのロゴはこれです。
これだって、十分良いピアノですよ!



▶︎【K.KAWAI】創業社長「河合小市さん」のイニシャル。
・・この方、14歳の時に山葉寅楠(やまはとらすく)
が創業した現在のYAMAHAで
国産ピアノの第一号完成に関わり、その後独立したんです。

▶︎【Shigeru Kawai】二代目社長「河合滋」さんのこと。

・・・・・・・・・・

■そんなわけで、僕がまだ20代そこそこの頃に、
この楽器と出会ったわけですが、
その当時はもちろん、
つい一年前まで、
僕がこの楽器を自分で持てる日が来るなんてことは
全く思っていませんでした。

ただ、持てるとは思っていなかったけど、
頭の片隅では常に、
「いつかは持ってみたいな〜」
とは、思っていました。


でも、そんな風に思いを馳せてみたところで
すぐに(僕が勝手に持っていた)現実的な問題にぶち当たります。

高級品のShigeru Kawaiどころか、
そもそも中古のピアノですら、購入なんて出来ないだろ!!ってね。

ただ、僕が高校生の時からの相棒楽器である、
YAMAHAの楽器もそろそろ限界がきそうなことはわかっている。

この数年間、常に僕を追い回し続けてきた三択問題、
“現実的”なものの順に、、、

【1】オーバーホールをしてこのまま使い続ける。
→スタンダードクラスの中古ピアノを買うのより少しだけ安く済む。

【2】スタンダードクラスの中古ピアノを購入する。
→ここくらいまでだったら、フリーランスの僕でもなんとかなるかも?

【3】スタンダードクラスの新品ピアノを購入する。
→え??ボクにそんなこと出来るの?



もちろん、僕が一番望んでいたのは【3】です。
でも一番実現出来そうなのは【1】。
だから【1】のための行動をそろそろ起こそう、、、
とした瞬間に、思ったんですよね、、、

一番望むのが【3】なのに、
なんで行動の優先順位を一番下にしてんの?

って。

そうだよな。
もし【3】にトライして、ダメだったら【2】、
それでもダメだったら【1】でいいじゃん!
っと思い直したまでは良かったのですが、

そこで頭をもたげて来たのが、
新たな選択肢【4】。

20代の頃、衝撃的な出会いをし、
以降、ずっと頭の片隅で憧れていた
高級ピアノShigeru Kawaiを買う!!

いやいやいや〜〜ないでしょう、、
中古ピアノですら躊躇し続けて来た自分が、
色々すっ飛ばして高級ピアノっすか!!
ってね。

でも、一度思い始めちゃったらもう止められませんでした。
多分買うのはムリだろう、、、と、
自分の中に予防線を張りながらも、
そのままカワイ横浜店に電話をし、
「Shigeru Kawaiを弾きに行ってもいいですか!!」
って。

それでも一人で行くのが怖かった僕は、
大学からの友人ピアニスト:今井ちゃんに同行をお願いし、、、
いざ、お店へ!!!



■そうして、夢の楽器と対面し、実際に音を出してみた瞬間、、、

僕の中でただの夢・憧れでしかなかった思いが、
一気にリアルなものに塗り替えられました。

この楽器、欲しい。
▶︎ピアニストとしてのこれからの自分のキャリアを、
この楽器と一緒に歩んでいく。
▶︎僕が最高に気に入ったピアノを、
50人の生徒さんたちにも弾いてもらう。

そのために、何が必要?
どうすればそれが出来る?

面白いことに、この17〜18年、憧れ・夢として、
持っていた想いは、ある意味、一気にさめました。

夢の中に居た時は、なんでも言えたんです。
でも、それは所詮、幻想の世界。
幻想の世界から一歩外に出てみれば、
そこにあるのは現実。

この現実を、どう切り抜けられるのか、
目的を果たすために何をすればいいのか・・・・

とにかく答えを見つけ出そうと、考えました。

・・・・でもね、いくら考えたって、答えが出せるはずはないんですよ。

それは何故かと言うと、、、

■僕には経験がないから。

今の僕がイメージできたり、
有効な方法を思いつくのは、
今までの僕が経験してきた範囲内のことだけです。

例えば、僕は“人並み”よりもピアノを弾いてきた経験があるから、
人にピアノを教えることもできます。

逆に、僕は大きな買い物をほとんどしたことがありません。

そもそも、フリーランスで仕事をしている僕は、
クレジットカード一枚作るのでも、
けっこう苦労した思いがあります。

また、過去に一度、
とあるファイナンシャルプランナーさんのところに赴いて
今の僕が組める住宅ローンのシュミレーションを
してもらったこともあります。
あの時は、出てきた結果の低さに落胆しました。


そういった経験からも「大きな買い物」については、
あまり現実的なイメージを膨らませることがなかったんですね。

従って、経験のない僕が、
どれだけ考えたってわからんっ!

だったらダメ元でやってみようじゃないっ!!
ってね。


▲楽器搬入完了の瞬間。カワイ横浜(現・厚木)の和田弘樹さんと。


■結果、様々な関門は無事に突破して、
今のところは破綻なくやっていけている。

そして、
「Shigeru Kawaiを持つ」ことが、
ただの夢・幻想だった時には得られなかった色々な閃きや、
経験が得られている。

正直なこと言うと、
ピアニストは本番会場に自分の楽器を持ち運ぶわけじゃないから、
練習用の楽器に拘っても意味がない。
・・・という風に思っていました。

でも、今は違います。
日頃、自分が接する楽器の様々な特性が、
自分の演奏者としての個性(或いは癖も含めて)が磨かれていくものなんだ。
ということが、リアルに理解出来るようになりました。

更に驚くことに、まだピアノを習い始めて間もない、
小さな男の子が、
「このピアノ いい音がする」
と、楽器の違いに気がつき喜んでるのです。
これもリアルな反応。
なんか嬉しかったな〜♪


「夢は夢のまま大事に取っておく。」
これはこれで、決して否定すべきものではありません。

だけど僕は、この夢を現実のものとして動かしてみることを決めました。
そしたら、
【楽器がグレードアップしたこと】以上の
気づき、閃き、喜びが、現実に起こり、

逆に、大きなものを抱えたと言う不安も現実に起こり、
・・ただ、その不安もまた、実はエネルギー源のひとつなんだ、
なんて気がついてみたり、、、

・・・とにかく、楽器を変えたことは、
僕にとっては正に、
「清水の舞台から飛び込む思い」・・・
ってやつで、大決断だったのですが、、、

一つ大きな現実を変えてみたら、
それに付随して、様々なことがリアルに起こってくる。
夢が夢でなくなる、というのはこういうことなのでしょうか。
わかりませんが、、、、

・・・話が長くなりましたね。
まだまだ道半ばのボクですが、
これからをもっとおもしろい人生にしていく!
そして僕と関わりを持ってくれる人たちと、
楽しい時間を作っていく!
清水ダイブ上等です!!!

あっ、つい熱くなってしまった。
それでは皆さん、ごきげんよう♪


カワイ横浜で「ピアノ解体ショー」を開催します!!





カワイ横浜店さんにご協力いただき、
小学生以上のお子さんを対象にした
「ピアノ解体ショー」を、
8月3日(土)お昼頃に開催します。

(カワイ横浜 サロン:プラージュ)


実際に目の前で見て、耳で聞き、触れてみることで
得られる気づきが色々とあるはず。
楽器は科学技術の結晶でもありますから、
ピアノを習っている習っていないに関わらず、
色々な子たちに参加してみてもらいたい企画です!!


「風の谷のナウシカ」 オープニング/レッスン室コンサートシリーズ♪




せっかく良い楽器を買ったんだから、
ただの練習用だけではなく、
耳馴染みの色々な曲を弾いて動画にしよう!
と、「レッスン室コンサートシリーズ」を始めました。

今日の曲は「風の谷のナウシカ」のオープニング曲です。

■僕はこの曲を、映画を知るより前に知りました。
小学生の時、母が買ってきてくれた楽譜に、
この曲の超簡単アレンジ版が載っていたんです。
それまでごくシンプルなハーモニーに曲しか弾いたことがなかったので、
最初の数小節を弾いただけで、
ゾクゾクゾク〜っと鳥肌が立ち、
以降、何度もなんども繰り返し弾いていた思い出の曲です。



■撮影は【iPhone XS MAX】
■編集:iMovie
■音声もiMovie内のオーディオエフェクトで
「大きな部屋」という設定にしてみたところ、
割とリバーブが強めにかかっています。
▶︎お客さんの入っていない大ホール、という感じの残響でしょうか。
後日、音声無加工版をアップします





「さくらさくらの狂想曲」楽譜、ダウンロード配信





僕が小6の頃から作り始め、
ピアニストになってから人前で弾くようになった曲、
「さくらさくらの狂想曲」
の楽譜を、ダウンロード配信しています。

■楽譜ダウンロードページ
▶︎楽譜購入方法等のガイド






音楽で笑顔を広げよう!!





結局のところ、僕がやりたいことはこういうことですね。
まずは僕の半径10メートル内に居る人たちから♪






「野口幸太ピアノ教室」募集状況





日吉、綱島地区のピアノ教室です。
ただいまのところ、代表講師である野口クラス、及び今年から開講した月曜担当講師の久保田クラス、共に募集を停止しております。
新たに募集を開始する場合は、当ブログに於いてもご案内をさせていただきます。