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2019.3.29ブログ

「ステップコンサート」終了



少し日にちが開いてしまいましたが、3月24日、ステップコンサートが無事に終了しました。
なんと言っても、良いメンバーに恵まれたコンサート。

一人一人の奏者としての実力はもちろんなのですが、
どう形になるかは、本番で演ってみないとわかんない。。。
という、チャレンジングなプログラムをおもしろがってくれたから、
だから、色々なアイディアが生まれて、もっとおもしろいことになっていく。

僕、最近思うんですよね、、、
物事って、どうおもしろがれるか、、、に尽きるんじゃないかって。。。
反省、反省、反省モードで改善していくやり方もあるけれど、
僕は、自分自身がよりおもしろがれるやり方を探していく方が好き。



さて、このステップコンサートは、
東京北区を中心に活動をしていらっしゃる
「クラシック応援団」という有志のみなさまが、
中央工学校内のステップホールで開催しているコンサートです。
1年に2回コンサートを開催し、それが今年で15年目になったとのこと。

僕が最初にこのコンサートに出させて頂いたのは、
たぶんまだ20代の頃で、その時は単に伴奏者として出演しました。
それから数年後に、今度はコンサートの企画者として呼んで頂くようになり、
企画者としては今回で3回目です。



若い音楽家たちの可能性を引き出すお手伝いをしたい!
という、趣旨のコンサートですから、
無難なことをやってるだけじゃ趣旨にそぐわないな!
と、僕は判断したんですよね。

だから、僕がステップコンサートで企画をさせてもらう時は、
よそではなかなか実現できないけれど、
本当はこんなことやってみたい!
と思う、編成、編曲、形態での
コンサートやオペラ上演にチャレンジさせてもらってきました。

おもしろいことに、ここでチャレンジさせてもらったことが、
今の僕の音楽家としてのスタイルのベースになっているんですよね。



特に僕らの世代までの人間は、
音楽大学という教育機関で学んだり、
そこを目指して勉強をしてきたりする過程の中で、
「良し」とする音楽家像が徐々に一本化され、
凝り固まっていってしまいがちなところがあります。

コンクール、試験で点数が取れる演奏は○、
所謂、世界の巨匠と呼ばれ、
由緒正しい音楽ホールで連日のように立っている演奏家が素晴らしい。
特に日本人は「皆が良しとすることが良し」という傾向がありますから。
■それ自体が良い悪いということではありません、
これが、日本人が民族として生き残っていくための知恵のひとつだった、
という話も聞いたことがあります。

ただ、もちろん、ほとんどの音大生や、音大の先生たちは、
上記のようにクラシック音楽において、
最も理想的とされる場所にはいないわけですから、 良しとする理想の形と、現実との間での葛藤が生じる。
そして、それぞれの居場所やスタイルが模索されていく。

僕の場合は、
“素晴らしい”とされているコンサートやオペラに出かけても、
何故か途中で飽きて寝てしまったり、帰ってしまう自分が居たりした。
こんなに素晴らしい!と言われているのに。
あんなに、その場所を求めて頑張ってきているはずなのに、ナゼ??、、、と。

そういった経験の繰り返しの中で、
「素晴らしいってなんだ?」
「いい公演ってどういうこと?」
「音楽を続けてどうする?」
なんてことを、意識的にも無意識的にも、
自分に問いかけ続けてていたんだと思います。



そんなプロセスの要所要所で、ステップコンサートに関わらせていただき、
毎回、好き放題のことをやらせてもらいました。
好きにやらせてもらうことで、
僕はこの方々に育てて頂けたのだと思っています。

そんなステップコンサートも、15年目を迎えた今年で終わりにする。
とのことです。
とても残念で、寂しいことです。

でも、節目なんですよね、きっと。

■・・・余談ですが、
僕がお世話になり、今でも時々手紙のやりとりをさせて頂いている
現役の小学校の校長先生がいるのですが、
その先生が書く「校長ブログ」に、
「竹は節目があるから成長ができる(という話を児童にした)」
という記事があがっているのを読んだばかり。

僕もこの節目の時に、
■改めて主催の皆さまへの感謝の思い、
■今までなんだかんだと、自由に音楽をさせて頂けてきたことへの感謝、
そういう気持ちがき自分の心の中に在る、ということを確かめて、
またすぐ次に来るだろう節目へと向かっていこうかな。
と、思うのでした。



第29回ステップコンサート
2019年3月24日 
会場:中央工学校 ステップホール

「STEP QUINTET」

■出演
野口幸太(ピアノ)、原悠一(チェロ)、日比野慎也(パーカッション/ドラム)、廣瀬史佳(ヴォーカル)、藤田美斗里(サクソフォン)

主催:クラシック応援団
後援:中央工学校生涯学習室、(財)日本文化生涯学習振興会21





ステップ・クインテット再び!?








ステップコンサートのためだけに結成したつもりだった「STEP QUINTET〜ステップ五重奏団」ですが、
変幻自在の五重奏団!として、今後も活動していくことになりました。

まずは5月に池袋!!
歌:廣瀬史佳
サックス:野村亮太、藤田美斗里
パーカッション:日比野慎也
ピアノ:野口幸太

詳細はまた改めて。

音楽系、ポータルサイト「ソノリゴ」にステップ五重奏団のページを作りましたので、
ご覧ください。
STEP QUINTET


スライドショー!「グラマラスナイト」(2月16日)





2月16日に開催した「THE GLAMOROUS NIGHT(ザ・グラマラス・ナイト)」の舞台写真を、本番の音源に乗せてスライドショーにしました。
写真撮影はauraY2の深谷義宣さんです。

ソプラノ:川越塔子、西本真子
テノール:鈴木俊介
バリトン:井出壮志朗
ピアノ:野口幸太(MC)、織井香衣、谷川瑠美

■スタッフ
企画・統括: 横山修司
制作・マネージメント: 野口幸太(AtoK labo)
制作協力: 福永綾子(ナヤ・コレクティブ)
ステージ・ディレクション: 清水龍之介
楽曲アレンジ: 野口幸太、織井香衣、谷川瑠美
主催:GLAMOROUS NIGHT project

■演奏曲目
•アイヴァー・ノヴェロ:
「Glamorous Night」よりGlamorous Night、Fold Your Wings
「The Dancing years」よりWaltz of My Heart
「Perchance to dream」よりWe’ll Gather Lilacs
•ロバート・ライト:
「KISMET」よりAnd This is My Beloved
•フレデリック:ロウ:
「My Fair Lady」よりShow Me
•エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト:
「Die Stumme Serenade」よりSerenade、Shönste Nacht
•ミッシェル・ルグラン:
「Le demoiselles de Rochefort」よりChanson des jumelles
•クルト・ヴァイル:
「Marie Galante」よりJ’attends un navire、Le Roi d’Aquitaine
「Street Scene」よりLonely House
•アンドレ・プレヴィン:
「A Streetcar named desire」よりI want magic!



「野口幸太ピアノ教室」募集状況





ただいまのところ、代表講師である野口クラス、及び今年から開講した月曜担当講師の久保田クラス、共に募集を停止しております。
新たに募集を開始する場合は、当ブログに於いてもご案内をさせていただきます。