所属しているグループ−labo opera絨毯座−では、数年計画でクルト・ヴァイルという作曲家に取り組んでいます。
20世紀に入ってからドイツに生まれた作曲家(1900〜1950年)で、彼がユダヤ人であったことから1933年にはフランスへ、その後すぐの1935年にはアメリカへと亡命。
行く先々の国で沢山の歌を書き、特にアメリカではミュージカルの作曲家として大活躍したことで有名なようです。
前回のプレコンサート(3月)では、僕自身の師匠でもあり当座音楽監督の横山修司氏の主導の元、ドイツ時代、フランス時代、アメリカ時代それぞれの作品を並べて一つのプログラムをまとめました。
今回は、当座主宰であり演出家の恵川智美氏の発案の元、ベルリン時代の作品で固め、ヴァイルという作曲家の根本?にズブズブと入り込んで行く試みです。
ヴァイルの歌ものは割とアレンジ自由な側面があり、歌手がこの歌で何を伝えたいか、或いは演出家が何を見せたいかによって、ピアノのアレンジをどんどん変えていったりしてみるとけっこう面白いことになります。
少なくとも僕は、作曲者自身がそういう余白を残して楽譜を書いたのかもな〜と感じています。
というわけで、稽古では歌手陣・演出家が出したいことをピアニストの角度から色々と試行錯誤して行くような作業が続いています。
会場の両国門天ホールはとても小さな空間で、その分だけステージ上で流れている息遣いをリアルに感じられるようなスペースです。
内容的にも少しコアなプログラムですが、ここまで思いっきりがいいプログラムだとかえって気持ち良いかもしれません。是非ご覧ください。
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クルト・ヴァイルを詩う〜オペラとソングと・・・
2017年1月27日(金)19:30開演、28日(土)15:00開演
会場:両国門天ホール
音楽監督:野口幸太
企画・構成:恵川智美
特別協力:横山修司
出演:川越塔子(Sp)、西本真子(Sp)、舟橋千尋(Sp)、前田めぐみ(Sp)
森山京子(M.Sp)
鈴木俊介(Tn)、清水龍之介(Br)
野口幸太(ピアノ)
全席自由 一般3500円、学生2500円
※学生券は学生証等の提示が必要です。
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
なお、Confetti(カンフェティ)利用で、お近くのセブンイレブンでのチケット販売も可能です。
フリーダイヤル0120ー240ー540
(平日10:00〜18:00)
「津軽海峡冬景色」を弾きました
演歌にトライしてみました。
石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」。
演歌特有の節回し、
音程のずり上げ(下げ)など、、、
声ってやっぱり凄いな。と再確認しました。
少しでも歌い手の雰囲気を伝えられたらと思います。
ともあれ、日本の名曲をお楽しみ下さい。