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2020.6.13ピアノ教室

発達障害の子のレッスンでまずする仕事

おはようございます。
音楽家の野口幸太です。

5月28日から1ヶ月間、毎日ブログ更新する。
と決めて、今日が17日目になります。
30日間の中で一回は触れなくちゃいけないだろうな。
と思っていたテーマについて、今日は書いてみようと思います。



今日のテーマは、僕のピアノ教室の特色のひとつとも言える、
「発達障害の子供たちとのレッスン」について基本的に持っている考えについてです。

とは言え、僕自身は「発達障害」ということを取り立てて話のテーマにすること自体に、
ナンセンスさを感じてしまうクセがあります。

それはナゼかと言うと、
僕がレッスンを行っていく上での判断基準の中に「相手が発達障害かどうか」という項目がないからなんですね。
どうして、ないのかと言うと、ひとえに必要がないんです。
「発達障害(とされる)子どものレッスンだから難しい」こともなければ、
「通常発達(とされる)子どものレッスンはラク」ということも、
僕のイメージの中にはありません。
相手がどんな生徒であろうと、レッスンは簡単であり、難しいんです。

余談ですが、これまでの時代は、人や物ごとを分けて、区別して、細分化しまくって、
そうする中で、それぞれの枠の中で専門性が高まり、
技術、方法論が開発・発展し、それぞれの点が大きく育つことで、社会全体が発達してこられた。

だけど、これからは、
今までそれぞれの枠の中でしか発揮されてこなかった技術、知識が垣根を超えて
様々な分野同士で役立ち合っていく時代が始まっていく気配がしません?

もちろん、専門知識が不要と言っているわけではありませんよ。
発達障害の子どもとのピアノレッスンについても、
色々と知識が紹介された本が出版されています。
僕も本に書かれていることを参考にさせていただくこともあります。

でも、そういう本を出版されるような域にまで達していらっしゃる先生たちは、
そもそも「発達障害の子どものピアノレッスンが無理なことではない。」ということを
“地でわかっている”人たちだという点で、一般の方々とは大きく違うんだ。
ってことをまず理解しておく必要があります。

つまり、最初に方法論があったわけじゃない人たちってことです。

人が紹介している方法論というのは、
その人とその人の関係性、場の環境、時間的タイミングなど、
たくさんの条件が一致した時に、初めて効力を発揮するものです。
他人がそれら全てをまんま取り入れるなんてことは出来ません。

であればこそ、ピアノ教師として僕が最初にするべき仕事はたったひとつで、
「その子と有効なピアノレッスンの時間を創っている姿をとことんイメージする」なんです。

「そうであることが当たり前」と思えるまでにです。
そうすれば、思考・行動は勝手にそちら側に流れていきます。
そしてその過程の中で、本で読んだ知識、テクニックが役に立つこともあるかもしれませんね。

ただし!やっぱりこれは、どんな人とのレッスンでもすることです。
発達障害云々は関係ないの。

それでは、今日もごきげんな1日を♪
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◆本日の動画【サザエさん】
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国民的アニメ「サザエさん」のテーマ曲をピアノソロで弾いてみました♪
僕が生まれる前から今もなお放送され続けている番組。
それを思うだけで、ちょっと勇気が湧いてきたりもして♪



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野口幸太プロフィール♪
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歌が好きで、出かけ先の飲食店で有線がかかるとmyマイクを取り出して熱唱するような幼児だったとのこと。(お気に入りの歌は「氷雨」)

幼稚園の先生がピアノの弾く様子を真似し始めたのがピアノとの出会い。
その十数年後、武蔵野音楽大学、大学院でピアノを専攻する。

20代そこそこのキャリアで運良く、世界的プリマドンナ、E.オブラスツォワ氏の伴奏者として共演させて頂いたり、同志で立ち上げたオペラグループ「labo opera絨毯座」の公演が、「サントリー音楽財団(現芸術財団)第8回佐治敬三賞」を受賞するなど、運の良いキャリア経験を積むことができた。

「音楽で人に役に立つこと」を信条に、ピアニスト、音楽教育家、音楽イベンターとして活動を行なっていつつ、
横浜市港北区日吉・綱島地区でピアノ教室を主宰している。


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