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2020.6.10ピアノ教室

生計を立てること

おはようございます。
音楽家の野口幸太です。

最近読んだ本で、
丸尾孝俊さんと吉本ばななさんによる共著のこちら。

▼にぎやかだけど、たったひとりで〜人生が変わる大富豪の33の教え



いい本でした。

丸尾孝俊さんは「バリのアニキ」として有名で、
年間3,000人以上の人たちが、“アニキ”の話を聞きに訪れている人なのだそうです。
(僕は最近、オンラインサロンに入会しました。)

さて、この本の中で、「習い事は子供が選べ」という章があり、
この章の中で、アニキがスパッ!と、
「子供が習うならピアノ」
と、即答されていました。
(#本だからホントに即答かどうかわからないけれど、たぶんあの調子で即答だと思う。)

その判断の基準は「生計を立てられるかそうでないか。」或いは「しのげるかそうでないか。」
ということなのですが、ピアノと生計をここまでダイレクトに繋げて考えることもできるのか。
と勉強になりました。

僕は僕で、実際のピアノ教師として、もう少しぼんやりとしてはいたけれど、似たようなイメージは持っていました。
というのも、やっぱり僕は、子供の教育事業を担う者として、
「この子が将来生きていくための術を身につけさせる。」
という視点は、どう考えたって外すべきではない。
と思っています。

そのうちのひとつが「稼ぎ」です。
僕はまだこういったことを、系統的に人に教えられるまでの知識量や経験値も少ないけれど、
「お金を稼ぐ」ということの本質は、常にイメージするようにしています。

基本的に、稼ぎは誰かの役に立った時に自分の元に流れてきます。
今の社会ではその形が「お金」であることが普通です。
(#ある小学生が、「おじいちゃん・おばあちゃんのご機嫌とりをしてもらったお金は、お小遣いではなく稼ぎだ。」と話していましたが、まったく同感です。)

仮に僕が僕の教室でしているレッスンが楽しいものだとしましょう。
その「楽しい」とされるレッスンを行えるのは、
僕が教室を維持するために必要なお金を稼いでいるからです。

もちろん「維持」だけではありません。

その場を「楽しい場」にしていくためには、様々な工夫と知恵も必要です。
それが「物」であろうと、僕自身の学びのための「時間」であろうと、
だいたい、お金がかかります。

そうして作られ、維持された教室という場に、
それを必要とする人たちが集まってきて、
その人たちの役に立った結果、
再び僕の元にお金が流れてきます。
そしてまたそのお金が世の中に流れていくイメージ。

お金はよく血液に例えられますが、本当にその通りだなと思います。
循環するものだし、その循環を止めれば死ぬ。

役に立ってもらえたことの感謝が、お金という物質に姿を変えて流れ続けるイメージ。
(#その本質を忘れて、表面のマネーゲームに迷い込んでいった人たちの末路を想像してみてください。)

僕の教室でも、小学校高学年くらいの年齢の子たちから、
けっこうダイレクトにお金のことを訊かれることがあります。

「どうして、先生はボクにピアノを教えたり、話をしたりするだけでお金がもらえるの?」
とか、
「お金が欲しいから、ボクのレッスンをしてるんでしょ?」
とかって。
(#ホントに言われるよ。)

こんな疑問をぶつけられた時、事業主としてピアノ教育に携わっている人間が、
子供に対してきちんと教えられず、濁した対応を取ってしまうのは50点な気がするんです。

この子たちは、そう遠くない未来に、
自分たちで生計を立てていかなくてはならない人たち。

そこを無視した教育は、ボクにはイメージができない。
だからこそ、まずはじめに、僕自身がお金を稼ぎ、生計を立てているところを見せなくてはいけないんだと思っています。

音楽で笑顔を広げつ活動を今日も頑張ります!
今日も良い一日を♪


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◆本日の動画【小さな世界♪】
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1964年ニューヨークの世界博覧会のアトラクションとして、
ウォルト・ディズニーが作った「イッツ・ア・スモール・ワールド」のテーマ曲です。

ウォルトは、
「人種や性別、国籍、言語の違いがあっても
子供たちは何のしがらみもなく、すぐ友達になれ
ケンカしても泣いて、笑ってすぐ仲直りしてしまう。
まさにこれが平和の世界じゃないか。」
と考え、このアトラクションを作ったのだそうです。

その理念をそのまま歌にしたのが、この曲です。

今日は三台のピアノで演奏した「小さな世界」をどうぞお楽しみください♪



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野口幸太プロフィール♪
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歌が好きで、出かけ先の飲食店で有線がかかるとmyマイクを取り出して熱唱するような幼児だったとのこと。(お気に入りの歌は「氷雨」)

幼稚園の先生がピアノの弾く様子を真似し始めたのがピアノとの出会い。
その十数年後、武蔵野音楽大学、大学院でピアノを専攻する。

20代そこそこのキャリアで運良く、世界的プリマドンナ、E.オブラスツォワ氏の伴奏者として共演させて頂いたり、同志で立ち上げたオペラグループ「labo opera絨毯座」の公演が、「サントリー音楽財団(現芸術財団)第8回佐治敬三賞」を受賞するなど、運の良いキャリア経験を積むことができた。

「音楽で人に役に立つこと」を信条に、ピアニスト、音楽教育家、音楽イベンターとして活動を行なっていつつ、
横浜市港北区日吉・綱島地区でピアノ教室を主宰している。


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・発達障害の診断をもつ子へのレッスン、オンラインレッスンにも対応。