年始から稽古を行ってきたオペラ《ラ・ボエーム》のステージが、本日無事に終了いたしました。
「最もよく演奏されるイタリアオペラのひとつ」と、wikipediaの説明にもある通り、本当によく公演されています。
それだけ日本人の我々にも理解しやすく、親しみやすいストーリーであるということと、なんといってもプッチーニ(←このオペラの作曲家の名前)の音楽そのものが物語!と言っていいくらい、情景や心情を語ってくれるので、イタリア語の歌詞がわからなくても泣けてしまう!という方が多いようです。
今回の公演をさせて頂くにあたり、当初は「日本語字幕を付けるかどうか。」という点で悩んでいたのですが、その手間をかけるよりも、パフォーマンスそのものを極力磨いて、お客様に伝える努力をしていこう。ということになりました。
また、このオペラのメインキャストは男性4名と女性2名の計6名なのですが、今回はその中でも物語の核を担う4キャストに絞って、台本を構成しました。構成したのは、演出の清水龍之介さんです。
清水さんが一度トライしてみたかった!という今回の舞台ですが、出演者全員が納得のいく内容のものが出来上がったのではないかと思います。
写真はホール稽古の様子。
飯塚茉莉子さんが演じるミミ、鈴木俊介さんが演じるミミの恋人ロドルフォ。
相原里美さんが演じるムゼッタと、井出壮志朗さんが演じるムゼッタの恋人マルチェッロ。
演出の清水さんは演奏活動もしている歌い手でもあるのですが、今回はロドルフォとマルチェッロの友人のショナール役として、台詞での出演をしました。(台詞の台本は清水さんによるもので、日本語です。)
(それから実は、チラシやプログラムには載せられなかったのですが、裏方スタッフとして手伝いに来てくださっていた柳澤雄太さんにも急きょ、アルチンドロというムゼッタのパトロン役を歌ってもらいました。)
結果、日本語字幕を付けなくても、物語のすべて・・・とは言えないまでも、雰囲気はお客様にお伝えすることができたのか、クライマックスの4幕では客席からお客様のすすり泣く声がたくさん聞こえてきていました。
さて、今回の公演はこのように無事に終えることが出来、恐らく出演者の全員が今できることときちんと向き合って取り組むことが出来たと思っています。ただ、これで満足か!というと、そうじゃない!というのもまた全員の共通意見でした。
このスタイルでもっといろいろな工夫の余地があるかもしれない。
今回演じた役をもっと回数を重ねて詰めていきたい。
もっとオケに近づけたピアノを弾きたい。(←これは僕ですが。)
など、それぞれに色々な動機があるようですが、今日の本番が近づくにつれて、自然とこういう言葉が出てくるようになりました。
「是非、再演を!!」。
その気持ちは、実際に今日の本番を終えた後でも変わらなかったので、このボエームは再演をします。
今日のステージをご覧頂いた方、まだご覧頂いていない方、とにかく色々な方々にみていただきたいです。
こちらは今後準備を進めていきますので、詳細は随時ブログやツイッター(@NoguchiKota)などでご案内いたします。
さて、今回のこの公演の機会を与えてくださったクラシック応援団のみなさま、道具類や照明などのご協力をいただいた中央工学校生涯学習室の先生方、そして、本日お集まりいただいたお客様に心から感謝をしております。
ありがとうございました。
トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」を弾きました
プッチーニの名作オペラの中から一曲!!
トリノオリンピックで荒川静香選手が金メダルを獲得して以降、
大変なブームになった曲ですね
もし僕がテノール歌手だったら、一番に歌ってみたい歌です♪