この時期になると毎年必ず言っていることなのですが、3、4、5月の3か月の流れがとても好きです。
年間のまとめをし、ひとまず結実させることを目標にラストスパートをかける3月。(何かとお別れが多いのもこの月です。)
新しく出会う人、新しく始まる仕事の状況把握、最初の流れを作るために奔走する4月。
色々な新しいことや人に少し慣れ、今後の方針について落ち着いて考えることが出来始める5月。
きっと、学校のお仕事をしていることや、現役幼稚園・小・中学生たちとのレッスンをさせて頂いていることがあってのことだと思いますが、やっぱりこの時期は僕にとってちょっと特別な3か月間です。
間もなく3月も終わり新年度を迎えようとしていますが、この1か月間、“いつもの3月”と同じようにお別れもありましたし、そうかと思えば4月からの新しい出会いがあることも決まったり、、、、と、色々と変化を感じる1か月でした。
さて、早いもので横浜のに移り住んできてから4月で5年目に突入します。
つまり、この場所でピアノ教室を開いてから5年目を迎えるということです。
この教室で関わりを持たせて頂いた人数は累計で45名。現在はそのうち28名の生徒さんが通ってくださっています。
一般的なピアノ教室と比べて、うちの教室が何か特別!ということはそんなにはないかと思いますが、ちょっとよそと違うのは男子率の高さ!かもしれません。(笑)
うちの教室のお子様の生徒さんの男女比は【男:女=8:2】です。
これはどうやら世の中のピアノ学習者の男女比の真逆をいく数字のようです。
男性講師だから、、、、というのもあるのかもしれませんね。
それから、発達障害、知的障害、アスペルガー症候群、ADHDなどの診断をされている子、或いはその傾向を指摘されている子の受け入れに対して積極的な姿勢をとっているというのも特徴の一つかもしれません。
(最近は受け入れOKな教室も増えてきていますね。)
ただし、僕自身は特別支援教育のスペシャリストというわけではありません。
特にこの分野における資格を持っていたり、専門教育を受けたことがあるわけではないということです。
(もちろん、必要最低限の知識を身に付けるための勉強はしましたが。その程度です。)
もう通い始めて4年半になる自閉症(という診断がついている)男の子。
今日が今学年最後のレッスンでした。
「椅子に座ること。」「人の話を聞くこと。」「指示された場所に目を向けること。」など、学習するための基本的な訓練からスタートし、いつか彼にピアノの演奏を教えるレッスンが出来る日がくることを目指してきました。
毎回のレッスン後には、お母様(時々お父様)とも自宅や学校での様子を伺いながら、レッスンの内容を一緒に試行錯誤しました。
だから、そんな彼が曲を弾けるようになった時には、きっと感動いっぱい!胸がいっぱい!で、涙も止まらない!!なんて様子を想像していました。
・・・で、とうとうその日がやってきました。・・・のですが、それは想像していた情景とはまったく違う淡々としたものでした。
きっと、今まで学習してきた物が、本人の中で静かに繋がった瞬間だったのだと思います。
ん??今、弾けた・・・んだよね?
あまりにも自然に出来るようになったので、ついうっかりこの素晴らしい成果を見逃してしまうところでした。
あんなにこの日が来ることを心待ちにしていたのに、不思議なもので特別な感動というほどのことはなく、もちろんこのことで涙を流すなんてこともありませんでした。
・・・でもよくよく考えてみれば、いつか彼が弾けるようになる。ということはどこかでわかっていたし、そうとしか考えてなかった自分がいたよな。と、納得。
だからあの瞬間、感動という感情よりも、これから先のレッスンの幅が広がっていくぞ!というわくわくするような気持ちと、さっそく次の課題をどう設定しようか。という思考のほうが先行していたのだと思います。
レッスンが終わってしばらくしてからじわじわと「あの子本当によくやったな。」とか、入会当初から今までのことを思い出し、時間差で感動をし始めたという、年度末のピアノレッスンでした。
さて、ここしばらく新たな生徒さんのご入会の制限をさせていただいていましたが、新年度を機に少し余裕が出来ました。そのため若干名の生徒さんの受け入れが可能になりそうです。
月の回数や、レッスン時間、希望される主な曜日などによって状況が違いますので、明確な受け入れ可能人数を提示することはできませんが、もしご希望がありましたらお問い合わせフォームからご相談ください。
なお、3月31日~4月6日まで休暇をとらせていただきます。
その間にお問い合わせをいただいた場合、お返事が4月7日以降になりますことをご了承ください。
この5年間で、子供用のピアノ教材も随分いろいろと勉強させて頂きました。
「サザエさん」を弾きました
日曜の顔!!
とっても明るい、ほのぼのとした歌だけど、
こんな風景が当たり前にあるってことって、
感謝すべきことだよな。
って思ったりもします。
みんなが笑ってる〜〜♪
お日さまも笑ってる〜♪
ってね!