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2019.6.6ピアノ教室

子供が混乱する「読譜の問題」とその解決方法




こんにちは。ピアノ教師の野口幸太です。

昨日、YouTubeの「音楽教育チャンネル」で、
【小学生のための楽典シリーズ】の新作動画を公開しました。
今このシリーズで取り組んでいるのは、
楽譜の「線と間(かん)」についてです。

▶︎僕がこの学習(線と間)を
レッスンのカリキュラムに入れる目的はというとこれです。
「五線譜上に配置された音符の位置関係を、
正しく認識できるようにすること。」


▶︎大人にとっては、
「こんなに簡単なことを?」
と思われるかもしれませんが、
実際問題、子供にとってはこれがなかなかの難題だったりするんです。


子供が混乱する「読譜の問題」の一例


ご存知の通り、僕たちが一般に使っている楽譜は、
五本の線(五線)の上に、音符や休符などが書き込まれたもので、
このようなスタイルの楽譜を「五線譜」と呼美ます。

■ピアノの場合は、この五線が上下に二段並んで1セットになっている
大譜表(だいふひょう)と呼ばれる形態の楽譜が用いられます。


導入段階のレッスンでのデフォルトとしては、
▶︎上段の音は右手で弾く
▶︎下段の音は左手で弾く

それから、
▶︎上段には「ト音記号」、
下段には「ヘ音記号」が、
それぞれ配置されているのが一般的です。
(そうでないテキストやカリキュラムも一応あります)


■ところで、「まんなかのド」という言葉を聞いたことがある人は多いかと思いますが、
これは、左右に広がるピアノの鍵盤の
ちょうど真ん中辺りに位置する「ド」の音のことを指しています。

例えば、子供にひらがなを教えるとき、
まずは「あいうえお」の「あ」から取り組むのと同じように、
ピアノでも、この「まんなかのド」を起点にして、
楽譜の読み方を教えていくテキストはとても多いです。

▼まとめると、このような図になります。



これを少し詳しく見てみましょう。

■まずは「まん中のド」の位置。
上段・下段ともに五線からはみ出していますね。
【上段】(ト音記号)は下側にはみ出している。
【下段】(ヘ音記号)は上側にはみ出している。

■では、ドの音のあとに続く音符はどうでしょうか。
【上段】音符の位置が上方向に一段ずつ上がっていくので、
→音も一音ずつ「ド・レ・ミ」と上がっていく。
【下段】音符の位置が下方向に一段ずつ下がっていくので、
→音も一音ずつ「ド・シ・ラ」と下がっていく。

ざっとまとめるとこんなところでしょうか。

大人であれば、この程度の関係図(楽譜)を理解するために頭をひねる、、、
ということはまずないでしょう。
ですが、子供の場合はそうはいきません。

▶︎先に本当のことを言うと、
子供と一括りにするのは的確ではなく、
小学4年を過ぎた辺りの年齢層からは、
この手の混乱は起きなくなってくるようではあります。



■さて、先の譜面を例にして、
小さな子たちがどういう混乱を起こすかというと、、



こんな風に、
【上段】【下段】とも、
「同じ音」として捉えてしまうのです。

「ミ」の音のことを「ラ」と言ってしまったり、その逆もあったり、
ときどき、指では「ミ」の音を弾きながら、口では「ラ」と歌ってしまう、
なんてことが、けっこう頻繁に起こるんですね。

■ちなみに、もし仮に上下段ともに同じ音の配列なのだとしたら、楽譜はこうなります。



では、なぜ子供たちはなぜ、
「ミ」の音のことを「ラ」と言ってしまうのでしょうか。
これにはいくつか要因が考えられますが、
そのひとつとして、
彼らにははこの楽譜がまるで「上下の鏡」のように見えているんだろうな。
と思うことがあります。



ほとんどの方が気が付いていることかと思いますが、
上下に広がる音符が線対称に配置されていますよね。
僕が言った「上下の鏡」というのは、そういうことです。

鏡に映った顔は、本物そっくりだけど、
本当は左右が入れ変わった顔ですよね。
これは大人でも見抜くのは難しいことと思います。

これと似たような混乱が、
楽譜を見た時の小さな子供の頭の中では起こっているのだと思います。


■そこで役に立つのが、
楽譜上の音符の位置を正しく認識するための「線と間」の学習です。



こんな風に、五線には全ての位置に番号がついています。
この五線の位置を表す番号のことが理解できるようになると、
その知識が、楽譜を読む際の「もの差しの」のような役割を果たしてくれることがあるんですね。


実際のレッスン現場で見ていると、
子供たちは先ほど紹介したような勘違いを、
割と頻繁に起こします。

でも、そんな時、この物差しの目盛りを使って、
五線の位置をじっくり確かめていくと、
「ミ」は「ラ」ではないことに気がつくんです。
その瞬間の目はキラッキラですからっ♪

ということで、線と間の動画教材、第3段!!
いよいよ、この学習も佳境に入ってきます。
今日からは、「五線をはみ出しちゃったーー!!」



まだまだ、これから様々なアプローチの動画を作っていきます!
皆様の学習のお役に立てれば幸いです。





子供のための「ピアノ解体ショー」を開催します!!





これまで、コンサートのような演奏主体のイベントは主催したことはあるけれど、
音楽を通して出来ることは何もそれだけではないですよね。

特に、未来を担う子供達には、
今の年齢だからこそ驚けること、ワクワク出来ること、
そんな体験をたくさんしてもらいたい。

そして、音楽家としての僕が出来ることは、
決して「演奏すること」だけではないはず。

そうい言う思いから、企画を始めた第一弾がこれです。

今回は、 カワイ横浜店さんにご協力いただき、
小学生以上のお子さんを対象にした
「ピアノ解体ショー」をします。

8月3日(土)お昼頃。

(カワイ横浜 サロン:プラージュ)


実際に目の前で見て、耳で聞き、触れてみることで
得られる気づきが色々とあるはず。
楽器は科学技術の結晶でもあります。
また、長い歴史の中で、少しずつ変化し続けたものでもあります。

“ただの楽器”としてではなく、
色々な側面から知ることで、
もっともっと視野が広がっていくはず。

だから、このイベントに参加するために、
“ピアノを習っている”必要はありません。

大げさと思われるかもしれませんが、
子供達に未来を託すための、僕なりの行動のひとつです。



音楽教育チャンネル「おうちでソルフェージュシリーズ」リズムトレーニング⑧







今回から四分休符が登場します。
ますますリズムのヴァリエーションが増えていきますよ!!
リズムは音楽の基礎中の基礎です。
是非頑張ってください!!


ピアニストチャンネルも随時更新中です!/アラジン「ホールニューワルド」を弾きました







1実写版「アラジン」いよいよ明日公開ですね!!
ディズニーシーに行っても、アラビアンコーストに居座りたくなるほど、
なんだか好きなんですよね。アラビアンな雰囲気。
ということで、僕なりのアラジンリスペクト。






「さくらさくらの狂想曲」楽譜、ダウンロード配信





僕が小6の頃から作り始め、
ピアニストになってから人前で弾くようになった曲、
「さくらさくらの狂想曲」
の楽譜を、ダウンロード配信しています。

■楽譜ダウンロードページ
▶︎楽譜購入方法等のガイド






「野口幸太ピアノ教室」募集状況





日吉、綱島地区のピアノ教室です。
長期にわたり、新規生徒様のお迎え入れを停止しておりましたが、
平日夜枠、また木曜に若干のレッスン枠ができました。(野口クラスのみ)
【2019年5月23日時点】
※月曜日の久保田クラスに関しては、現在もお迎え入れを停止中です。