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2018.2.25ピアノ教室

音楽で、できること。

今の場所でピアノ教室を開室してから間も無く7年目を迎えようとしています。
あっという間に過ぎていったな。と思える一方で、この教室で関わり持たせて頂いた68名の方々とのレッスンを改めて思い返すと、結構色々なことがあったもんだな。とも思ったりします。
日本には大手音楽教室から、うちのような町の音楽教室まで、大体どの地域に行っても様々な「音楽教育」の場があります。

それとは別に「音楽科教育」という言葉もあり、これは小学校から高等学校まで学校現場における「教科」としての音楽教育に限定されます。

外側から見るだけでは、両者の違いが分かりづらいのかもしれません。
ときどき、学校の音楽の授業についていくための補助的なレッスンを求められることもあります。
(そういう場があっても良いよな。とも思うので、僕の出来る範囲内でご協力させて頂くこともあります。)

僕の場合は、自分の仕事を3つの柱で考えています。

・ピアノ教室
・学校の音楽講師
・演奏、企画等

ヘンに聞こえるかもしれませんが、ピアノ教師の野口、学校教員の野口、ピアニストの野口、、、
と、三者がそれぞれに独立した活動をしつつ、「音楽で出来ること」を一緒に探していく。というイメージです。

せっかく三人いるんだから、それぞれがそれぞれの場で経験したことが、お互いに影響し合えるようなものじゃないと面白くない。
だから、ちょっとした時間を見つけると、この三人は頻繁に臨時会議を始めます。(僕の頭の中で。)
電車や、立ち寄ったラーメン屋にしょっちゅう忘れ物をしてしまう理由の90%はこのせいです。笑
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話を元に戻します。

▼一般的に「ピアノ教室」は、楽譜(五線譜)を瞬時に読み取り、それとほぼ同時的にピアノの音に変換させていくためのトレーニングを通して、音楽を伝える場。とも言えると思います。
ただし、その道のりはたった一行で言い表わせるほど楽なものではない。
難しいものだからこそ、本当に様々な先生方がレッスンの方法を研究し始めます。
先輩教師の皆様のご苦労おかげで、今ではちょっと本屋を覗くだけで、本当に沢山のレッスンのヒントが得られるようになっています。

▼一方で、学校における「音楽科教育」では、本来は楽譜で書かれているはずの音楽を、大多数の楽譜を読むことが出来ない子供にも教え、その楽しさを伝えるということが行われています。
これが可能になるのだから本当に凄い。
現場の先生方は、音楽の専門知識や技術がない子供に対しても、クラシックの複雑な音楽構造を理解させ、それを楽しいものと感じてもらえる様に、ありとあらゆる知恵を絞り、心を砕きます。
そういう目線で改めて、音楽の教科書を開いてみると、本当によく考えて組み立てられている教本なんだなということがわかります。
(※ちなみに、五線譜の基本的な読み方は、学年ごとの発達段階に応じて、少しずつ教えることにはなっています。)

同じ「音楽教育」といっても、こんな風にその中身は色々なわけですが、それでもやっぱり同じ音楽、学校の授業を通して学んだことがピアノ教室の場で役立つこともあれば、その逆もあります。
特に最近は、そういう様なことが多くなってきました。
更に、演奏者としての経験も意外なところで役に立つことがあったりもする。そういうことの一つ一つが本当に面白い。

とにかくこれまでは、音楽というものを通して、自分自身が学ぶこと、経験することに精一杯だったのだと思います。
まだまだ知りたいこと、弾きたい曲、やりたいコンサート、沢山あります。
ですが、自分が学ぶということだけではなく、どう他者に向けて役立てることが出来るものか、そろそろ本腰を入れて形にしていきたくなってきている自分がいる様です。
時間はかかりそうですが、きっと。
年度末が近づいてきた上に、一年間かけて準備をしてきた公演が間も無く本番を迎えようとしているこの時に、少し立ち止まって文章にしてみることにしました。